将棋文化検定対策① 初形の並べ方

将棋文化検定対策

祝!将棋文化検定復活!

日本将棋連盟「第4回将棋文化検定」開催のお知らせ↓*受付は終了しています

https://www.shogi.or.jp/event/2018/07/4_27.html

 

…やっと復活しましたねー「将棋文化検定」!

前回の第三回将棋文化検定は平成27年10月のことなので、

約3年ぶりですか。

いつ開催するんだと待ってましたよ、もう!

 

…さて、「『将棋文化検定』とはなんじゃラホイ?」という方にご説明いたしますと、

将棋の棋力は関係なく、将棋文化の知識を幅広く問う問題が出ます。

この検定試験は、免状を取得するための棋力認定とは全く異なり、

将棋の歴史、礼儀作法、最新知識など、歴史というタテ軸と、

現在の将棋界情報というヨコ軸とを合わせた全般的な知識を問うものです。

次の一手や詰将棋の問題は、一切出ません。

*日本将棋連盟より引用

ということで、

「最近将棋に興味持ち始めて知識は増えたけど、どれくらいの知識量なんかな?」

ってお思いの、将棋自体は全く指さない「観る将」の方々であっても、

気軽に参加できる「将棋の知識検」なのです。

しかも将棋連盟からのお墨付きなので、

「へへーん!俺、将棋(文化)検定受かったぜー!」って、

軽く自慢できるわけです(笑)

まあしかしながら、
検定会場が東京・大阪の2ヶ所に限られるので、
地方住まいの将棋ファンにとっては歯噛みする思いでしょうけれども…。

 

毎週金曜日は検定対策の日に

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将棋文化検定に特化

この将棋文化検定復活に際しましてこのブログでは、

本日から検定日の9月30日(日)までの毎週金曜日は、

検定問題に出そうな将棋に関する知識をお伝えしていく日とします。

…要は将棋文化検定の「傾向と対策」をしていこうというわけです。

もちろんこうしたことを催す以上、私も検定を受けます!

その検定結果もちゃんとお伝えしますね。

検定受ける予定の方、一緒に頑張りましょう!

 

検定の傾向

それではこの検定対策講座(?)を開くにあたって、

私なりに検定の傾向を「読んで」みることにします。

(…将棋だけにね。)

こうした将棋検定の狙いとしましては、

将棋普及の担い手である「将棋指導員」さんたちにこそ多く受けてもらいたいし、

合格してほしいと思っているハズです。

将棋を常日頃広めようとしている方々こそが、

日本将棋連盟側としては大事ですからねー。

加えて、これからの未来の将棋文化の伝承者である「子供たち」ですね。

こちらも重要。

それを踏まえて、将棋指導員さんと子供たち目線で問題を作ると仮定してみます。

すると、ネット将棋しか指したことがない人達との差別化を図るためにも、

実際(リアル)の対局で行われるルールやマナー、

盤駒やその他道具に関する問題が多く出るのでは…と想像できますよね。

ですのでこの講座では、

ネット将棋だけではなかなか知り得ない知識に絞って、

皆様にお伝えしていきたい思います。

 

並べ方

ルールにはないけど…

初回にお伝えしたいのは、将棋駒の並べ方です。

ネット将棋だと最初から初形に並べられてますから、

並べ方に手順があることを知らない方もいらっしゃるかもしれませんね。

ルール上並べ方に決まりはありませんが、

プロ棋士は慣例上次の2種類の並べ方で並べます。

大橋流」と「伊藤流」という並べ方です。

 

大橋流

*日本将棋連盟より引用

大橋流は、プロ棋士の8割以上がこの並べ方をすると言われます。

並べ方にひねったところはなく、覚えやすいと思います。

並べ方の順番も検定に出るかも知れませんので、

こちらも合わせて覚えておきましょう。

 

伊藤流

*日本将棋連盟より引用

伊藤流は玉将以下、右桂を並べるまでは大橋流と同じです。

その後左から順に歩を並べ、左香、右香、角、飛の順で並べていきます。

並べている途中で、

香・角・飛が敵陣に直射しないように配慮した並べ方といわれています。

こちらの並べ方を採用するプロ棋士は少ないですね。

私は伊藤流の並べ方をするプロ棋士は鈴木大介九段以外に知りません…。
他の棋士で知っている方いらっしゃったら、ぜひコメント欄で教えて下さい。

 

プロ棋士が駒を並べている姿は、将棋対局中継で観ることができますので、

お好きなプロ棋士が大橋流で並べているのか伊藤流で並べているのかを、

気にしてみるのも面白いかも知れませんね。

ご自分もリアル対局で将棋を指す機会がありましたら、

ぜひどちらかの流派で初形を並べてみて下さい。

「(お。こいつなかなか指せるな。)」と、

対局相手に思わせることができるかも知れません(笑)

 

…以上、今回は駒の並べ方をお伝えしました。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

コメント

  1. ぶりあん より:

    ( ̄□ ̄;)!!
    大橋流しか知りませんですた_| ̄|○

    今度からリアルでは伊藤流を採用してちとビビらせようと思いますw

    • うに うに より:

      私は昔から伊藤流です。ひねくれものなので(^_^;)
      ただ伊藤流で並べていても、対局相手に突っ込まれたのは今までで一度しかないです。
      相手の並べ方まで気にする人は少ないのでしょうね。

      ちなみに高橋道雄九段と引退された熊坂学五段は、それぞれ独自の並べ方をしていましたし、
      塚田泰明九段は、そもそも大橋流と伊藤流の違いがわからなかったそうです。
      ファンから並べ方の種類を質問されましたが分からず、聞き手の藤田綾女流初段(当時)に丸投げしてたそうですよw