稀代の歌い手
オッサン世代馴染みの唄
…今日はどーしても書きたかった話題なんだよなぁ。
村下孝蔵さんという方をご存知でしょうか?
1980年代から90年代にかけてご活躍されたシンガーソングライターです。
オッサン世代には、
アニメ「めぞん一刻」のオープニングテーマを唄ってた人だよ
と言えば分かってもらえるでしょうか。
知らない方はこれを機に、是非覚えていただきたい「唄い手」さんです。
…オッサン世代感涙(笑)
他にも「初恋」「踊り子」「ゆうこ」などのヒット曲があります。
どれも名曲揃いなので、是非一度聴いてみることをお勧めいたします。
私は、村下孝蔵さんのベストのCDを持ってまして、
たまに無性に聴きたくなり、
最近よくブログ記事を書いている時のBGMにしたりしてます。
残念ながら46歳という若さで鬼籍に入られてしまっているので、
もうこの素敵な唄声を、生で聴くことは叶いませんが、
これからも語り継がれる唄い手さんの一人であることは、
間違いありません。
ギターの超絶テクニック
村下孝蔵さんは唄い手である一方、凄腕のギターテクニックもお持ちでした。
( ゚д゚) ポカーン
私、楽器がなにひとつも引けない楽器音痴(こんな言葉あるのか?)なのですが、
このギター演奏の技術の高さは分かります。
…なんかスゴイ。
どう考えても一つのギターから一緒に出せる音じゃないよね…。
村下孝蔵さんは、さきほどの唄声とこのギターで観客を魅了し、
ライブでもCD音源かと思わせるほどの完成度の高さだったということです。
…ほんと、どこぞの口パク似非(エセ)ミュージシャンに聴かせてあげたいですよ。
「本物」はこうなんだって。
「大和言葉」で唄いあげる
私が村下孝蔵さんに魅せられたのは、唄声とギターだけにとどまりません。
実は唄の歌詞がとても素晴らしく、何度聞いても心に染みるのです。
これは歌詞のほとんどが大和言葉(やまとことば)で書かれているからであり、
それが純日本人である私を惹きつけてやみません。
うさぎ追いし彼の山 こぶな釣りし彼の川
夢はいまもめぐりて 忘れがたきふるさと
唱歌「ふるさと」(高野辰之作詞、岡野貞一作曲)は、日本人の心に染みます。
その理由の一つは、歌詞のすべてが大和言葉であることです。大和言葉とは、太古の昔に私たちの先祖が創り出した日本固有の言葉。
また、その伝統の上に生まれた言葉です。
「山」「川」「夢」「ふるさと」、みんな大和言葉です。
高橋こうじ著 東邦出版
「日本の大和言葉を美しく話す-こころが通じる和の表現-」はじめにより
*一部改変
…最近流行りの歌とかは、メロディーに無理やり歌詞を叩き込んでるようで、
私にはたまに、とても窮屈に感じることがあるんですよね。
しかも漢語や外来語を多用していて、どこか硬く尖った印象を受けることもあります。
普段聴く分には気にならないのですが、心や身体が弱っている時に聴くと、
どうにもキツイ時がありまして、
それが「オッサン化」ということなのでしょうけど(苦笑)、
そんな時に村下孝蔵さんのような美しい大和言葉の曲を聴くと、
一気に癒やされるのですよ。
…大和言葉の癒やしの効果は、オッサンにはテキメンです(笑)
唄声・ギター・歌詞、その三位一体の美曲。
それが村下孝蔵さんの魅力だと思っております。
元祖愛国ソング?
つい最近ネット上では、「RADWIMPS」さんや「ゆず」さんの歌が、
「愛国ソング」だということで、色々物議を醸してたようですね。
私はこのブログで政治的発言をするつもりは毛頭ないので、
そのへんは置いておきますが、
村下孝蔵さんの「この国生まれてよかった」は、
おそらく愛国ソングとしては大先輩ですね。
「愛国ソング」というよりは、
「愛しい郷(くに)のうた」とよんだほうが、私にはしっくりきますけどね。
こちらも名曲なので貼っておきます。
嗚呼…。
やっぱりオッサンの心に染み渡るぜ……。
どうでしょう?
あなたの心にも何か届きましたでしょうか?
届いてくれるとうれしいなぁ。
なお、明日の6月24日は村下孝蔵さんのご命日です。
この稀代の唄い手さんのご冥福をお祈りしつつ、
終わりにしたいと思います。
…最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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