将棋 なんじゃこりゃ用語② 駒柱

将棋 なんじゃこりゃ用語

駒柱

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駒が縦に整列

「将棋 なんじゃこりゃ用語」第二弾です。

今回は「駒柱」を取り上げます。

 

コマバシラ」と読みますね。

「コマチュウ」というように、

どこぞのポケ○ンに出てくる黄色いキャラクターみたいに発音しません(苦笑)

盤上の駒が縦一直線に並んでいる状態を指し

滅多に起きることがない珍しい局面の一つです。

…あ。
横一直線は「駒柱」とは呼びませんよ。
念の為。
お互い平手の初型は、すでに4つ横一直線に並んでますからね。
珍しくもなんともないです。

 

「駒柱」は滅多にないものですから、

出来きてしまうと「縁起が悪い」とか「不吉」だとか言われるようです。

他のサイトなどで確認すると、

不吉であることの根拠は無いとのことですが、

プロアマ問わず棋士の中でずっと言われ続けていることなので、

なにか」あるんでしょうね。

…経験則的ななにかが。

その中でも良く言われるのが、

駒柱を作ったほうが負ける」というジンクスです。

 

プロ棋戦での駒柱

アマでも珍しい駒柱ですが、プロの棋戦ではどうなんでしょう。

調べてみると、結構最近の対局で駒柱が出現していました。

しかもすごーく有名な棋士の対局中でしたよ(笑)

2018年2月5日 第68期王将戦一次予選

南芳一九段vs藤井聡太五段(当時)です。

 

藤井聡太五段(当時)に関しては、もう語ることはないです(笑)

今や時の人で、つい先日「七段」昇段パーティーが行われたばかり。

目下将棋会を牽引する若きスーパースターですね。

一方南芳一九段は、タイトル獲得合計七期も経験している大ベテラン。

対局中ほとんど動かないことから、「地蔵流」とも呼ばれる強豪です。

ここで藤井五段が勝てば、次は師匠である杉本昌隆七段

王将戦予選トーナメントで対局することになるということで注目を集めたカードです。

 

先手南九段優勢で進んだ135手目2六金打ち。

ここで駒柱が出現します。

…この後藤井五段の強靭な粘りもあって勝負はもつれにもつれ、

230手という激闘の末、藤井聡太五段の逆転勝利となりました。

この結末は、メディアでは師弟対決の実現を報じるばかりで、

この駒柱出現という珍事に関しては、ほとんど触れられませんでした。

(当たり前だ)

 

…さて、

この対局で駒柱を作ったのは、負けた南九段でしたね。

駒柱のジンクスは生きているのでしょうか?

 

珍奇!斜めの駒柱

この駒柱、なんと斜めに出現したこともあります。

もう「柱」なのか「筋交い(すじかい)」なのか良く分からないですけど(笑)

 

この斜めの駒柱は、実はタイトル戦の最中に出現しています。

2013年6月4日 第84期棋聖戦五番勝負第1局

羽生善治三冠(当時)vs渡辺明竜王(当時)の一局です。

…お二人のことは、ここでは語りません。

超有名棋士ですからね。

私が語るまでもないです。

 

その局面が、96手目後手渡辺竜王(当時)の5五金打ち。

 

「…斜め……だとっ……?!」

という感じで(?)

なんとプロ棋戦のタイトル戦で、世にも珍しい斜めの駒柱が出現します。

 

細かい解説は省きますが、

ここでも駒柱を作った後手、渡辺竜王(当時)はこの後111手で負けています。

 

…はい。

まだ2局くらいでは、駒柱のジンクスの検証はできませんね。

 

目指せ駒柱ウォッチャー!

何局か駒柱が出現した棋譜を貼りましょう。

谷川浩司 vs. 三浦弘行 順位戦
小倉久史 vs. 西川慶二 銀河戦
及川拓馬 vs. 永瀬拓矢 順位戦
八代弥 vs. 今泉健司 第23期銀河戦本戦Fブロック2回戦

申し訳ございません。
この対局の棋譜は、動画でしか見つかりませんでした。
5:09あたりです。

 

ここに挙げた棋譜のなかでジンクスが当たったのは、

二つ目の小倉vs西川戦(敬称略)くらいですね。

もっと駒柱が出てきた棋譜を検証しないとわかりませんが、

たぶんあまり当たらないジンクスっぽいですね(笑)

 

まあでも、今後も検証していきたいので、

「まだまだそういう棋譜あるよ」という方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください。

お待ちしております。

一緒に駒柱のジンクスの検証していきましょう!

 

…よくわからない締め方になったなりまして、申し訳ございません。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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