将棋の世界に触れているとたま~に思う、「なんじゃこりゃ」な用語等を初心者にも分かりやすくまとめていきたいと思います。
バカ詰
詰みへ向かって双方協力
第一回目は「バカ詰」。
聞いた瞬間、膝から崩れ落ちそうな語感ですが、古くから詰将棋界ではよく知られている存在で、双方が協力して詰ます詰将棋のことを指し、詰将棋のひとつのジャンルとして確立されています。
詰将棋ファンの愛読書である「詰将棋パラダイス」、略して「詰パラ」では難解な作品もたびたび発表されています。
…説明するために、簡単なバカ詰の問題を出しましょう。
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答えは1三歩・1一玉・1二金の三手詰。
最初の1三歩に対して、同玉や2一玉・2二玉・2三玉であった場合詰まない訳で、1一玉と詰まされるように玉方が協力することがキモ。
この協力してもらうということが盲点となり、その盲点を突いたバカ詰ほどパズル的に難解かつ傑出した作品になるみたいです。
バカ詰を知ったキッカケ
私がこの「バカ詰」という言葉を知ったのは、先崎学九段著 「摩訶不思議な棋士の脳」の作中です。
先崎九段自身もファンらしく、作品を集めてくれれば作品集を自費出版しても構わないとのことでしたが、プロ棋士が編集するバカ詰本というのは興味ありますよね。
作品集を出してくれるなら、先崎九段でも構わないのですが(なんて言い草!失礼千万!)、むしろ私は谷川浩司九段にバカ詰本を出して欲しい(笑)
「月下推敲(ゲッカスイコウ)」なる詰将棋作品集を出してる裏でバカ詰本を出版…。
…名前はどうしよう?
作品集は「莫迦百景(バカヒャッケイ)」で、谷川九段のペンネームは「詰狂壮年卍(キッキョウソウネンマンジ)」がいいかな?
*葛飾北斎を色々モジッてます。わかりづらくて申し訳ありません。
…わけのわからない妄想はこれまでにしておいて、最後にもう一つだけバカ詰問題を出して終わりにします。
答えはコメント欄にでも記載しておきますね。ちょっとチャレンジしてみてください。
初心者にはちょっと厳しいかもしれませんが(汗)
ちなみに五手詰です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
うにさん、こんにちは。
U549俱楽部OBのあさねぼうと申します。
バカ詰問題の解答ですが
1三歩成・1一玉・2二と・同歩・2一角成でしょうか
1三歩成に対して1一玉
2二とに対して同歩が、相手の優しさを感じますね(^^)
とても良い問題でした。
あさねぼうさん、ご訪問とバカ詰問題の回答・コメントありがとうございます!
早く承認して公開したいのですが、なにせ解答が正解なので今のところ公開できないでいます。申し訳ございませんm(_ _)m
(2018年6月7日 5:31 PMにコメント確認しています。)
その辺りご了承いただけるとありがたいです!
ようやくあさねぼうさんのコメント公開!
言わずもがな、正解です!
1三歩成・1一玉・2二と・同歩・2一角成
そうなんですよね。
同飛の1手を避けるために、お互い「かゆいところに手が届く」手順を踏まないと、詰みが成立しないんですよね…。
問題を真摯に解いていただき、感謝感謝です!
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
うにさま
最近「バカ詰め」を知り、ネット検索でこちらに行き着きました。
級位者なりに必死に考えて、正解手順にたどり着く前に、
3二金・1二玉・3四角成・2三飛・同馬・1一玉・1二飛
の7手詰めが思い浮かびました。1二玉と3四角成の間に、
1三歩成・1一玉・1二と・同玉
の4手を入れると11手詰めにもなりそうです(1四歩も活用できる!)。
楽しかったですが、普通の5手詰めの数倍疲れました…。
バカ詰めはより広い読みが必要ですね。
1年半も前の記事への書き込み、失礼しました。