説明に困る将棋用語筆頭
なんじゃこりゃ用語第9弾。
今回は「捌く(さばく)」を取り上げます。
無謀にも説明に挑戦
「捌く」…。
…とうとうこの用語を説明しなければならなくなりました(汗)
振り飛車党である将棋指しが、大抵聞いたことがあるこの用語。
そうでない方(居飛車党)でも、プロ同士の対局の大盤解説などでよく耳にすることが多いかと思います。
「ここで先手の飛車が捌ければ、だいぶ良くなりそうですが…。」とか、「後手がこのタイミングで、上手く捌きましたね〜。」などと使われていますね。
…で、この「捌く」という概念を、本当に把握されている方は意外と少なく、プロでさえも一言で説明するのが難しいとされていまして、それをへっぽこ棋力の私が説明するという無謀極まりない今回の記事…。
果たして大丈夫なのか?!
ただこれを言葉で表現するのが案外難しいので、どうなるかわからないと申しております。
…逆に「捌きの感覚」をナチュラルに体得してしまった棋力の高い人ほど、この「捌き」の言語化は難しいと考えられます。
だからこそ、初心者に近い側にいる私こそが、言語化にチャレンジする意味があると言えますよね…?
ね?
とりあえず引用…
「捌く」の詳細①
盤上にある自分の駒をうまく活用すること。
飛・角・桂について着目されることが多く、相手陣に成り込んだり、相手の駒と交換したりすることを言う。駒を取らせている間に攻めるような場合、取らせた駒自体が攻めに利いていなくても、取らせた駒が「手を稼ぐ」という働きをしたため、「捌いた(捌けた)」というように言われることもある。
特に、振り飛車を指す場合に求められる指し方であり、振り飛車党のトッププロである久保利明(くぼとしあき)先生は「捌きのアーティスト」と呼ばれる。*将棋講座ドットコムより引用
まずは老舗の将棋サイト様から引用してみました(汗)
もちろんさすがに上手くまとめていらっしゃいますが、これが「捌く」の全容では無い気もします。
…というのも「捌く」というのは、とても感覚的な言葉なので、
- 駒の動きがのびのびしてくる感じ。
- 遊んでいる駒がなく、駒全体が躍動してくる感じ。
- 大駒が軽くなった感じ。
といったイメージも伴ってくるので、これを上手く言語化する必要があるんですね。
もちろんご説明にある「捌きのアーティスト」である久保利明王将の棋譜を、じっくり並べて研究すればいずれその「捌く」という感覚はつかめるのですが、この記事は大胆にも、「捌く」の明瞭な説明を狙ってますので、もう少し掘り下げていきます。
「捌く」の詳細②
飛車を活動的にすること。また遊んでいる駒を使ったり交換したりして活用すること。 〜羽生の眼〜 さばきは、駒を効率よく働かせる重要なテクニックといえる。どうしても遊び駒ができてしまうという人は、さばきの感覚を身につければたちどころに解消する。
*羽生善治著「読む将棋百科」川出書房新書刊 P93より引用
棋界のトップ羽生さんの、捌きに対する見解はこうでした…。
まあこうした百科辞典方式の棋書ですから、おそらく字数にも制限があるはずですよね。
これで捌きを説明できてると、ご本人も思っていないでしょう。
ただこの説明で面白いのは、「飛車」の動きにだけに注目している点で、「角」に対しては言及されていない点ですよね。
私は飛車だけでなく、角の利きの効率も捌きの重要な点だと考えているので、この説明では、角がないだけに少々「駒落ち(不足)」な気がしてしまいます。
その捌きの感覚がなかなか身につかない人が多いのに!って思ってしまいます(笑)
…あー。難しいなあ。
捌きの感覚を説明するにはどうしたらいいのでしょう?
ひどく頭を悩ませつつ、来週に続きます…。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント
感覚的なモノと思いますので言葉で表すのは大変難しいと思うですが
チャレンジャーですなぁ(・x・ ).o0○うにさんw
昔のてんてーのように華麗な指しまわしで捌きたいと思うこの頃です^^
もう大変でした(^_^;)
多分ツッコミ三昧な締め方なので、
変だと思われたら遠慮無くご指摘くださいませm(_ _)m